そういえば前に、Rockstar Busters!のレビューは後で書きますと書いたきり放置状態でしたので、少しこのアルバムの意味を考えてみようと思います。
(今回は、話を簡単にするためにボーカル曲のみに焦点を当てます)
突然ですが、KSLの穴とは何でしょうか。
簡単に言ってしまえば【聴いていて元気になる曲】が足りない事だと、私は考えています。
例えば、CLANNAD OST(AA)に収録されているボーカル曲は『メグメル』『Ana』『-影二つ-』『小さなてのひら』の4曲です。名曲揃いのラインナップではあるものの、どれもバラード調です。メグメルはちょっと毛色が違いますが、少なくとも元気になる曲とは言えなそうです。
ただ、これは主観に依存するので、人によっては「俺はメグメルどころかラスリグでめちゃ元気になれるよ!」なんて人も居るかもしれません。その場合は安眠枕はそう思っているんだなー。程度に思っていてください。
CLANNAD イメージボーカルアルバム「ソララド」(AA)を見ても、『オーバー』を除いて上記4曲と同じ系統であると言えます。
しかし、CLANNADというゲーム自体、もっと言えばKeyというブランドそのものが、『泣きゲー』にカテゴライズされているので、(OTSUはまたベクトルが違うアルバムなので考慮しない事にします)これは当たり前と言えば当たり前です。
泣き所のシーンでいきなりノリノリな曲を流すわけにもいきませんから。
つまり、この穴自体はあって当然の穴なのですが、なんとリトバスではその穴を埋めるような曲が出てきたのです。
『Alicemagic』や『Little Busters!』といった曲です。
この2曲は【聴いていて元気になる曲】と言えるのでは無いでしょうか。
もちろん、リトバスというゲーム自体が、今までのKeyと違う作風になっているという事が大きいですが(リトバス発売後を私はKey2.0と呼称する事があります。詳しくはこの記事を参照して下さい。リトルバスターズ!はKey2.0の処女作だ)この2曲はKSLの穴を埋めるような曲になっていると思います。
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さて、少し脱線しますが『Alicemagic』と『Little Busters!』の2曲、どちらがOPに向いている曲だと思いますか?私は、別に投げやりな訳じゃなくどっちでも良いと思っているのですが、ただ一つ言えることは、『Little Busters!』はスルメ曲だという事です。
そう、最初は私は『Alicemagic』の方がOPに向いてると思ってました。
今思えば、それはきっと『Alicemagic』の方が分かりやすく良い曲だったせいだと思います。
『Alicemagic』は折戸さんの作曲で、『Little Busters!』は麻枝さんの作曲なのですが、麻枝さんの曲はスルメ曲が多いので、しばらく聞き込まないと曲の良さが分かりにくいんですよね。特に『Little Busters!』はスルメ曲で、200回くらい聴くと急に「変化」します。何を言ってるのか良く分からないと思いますが、私もよくわかりませんので説明できません。
だから『Little Busters!』を聴き込むうちにやっと「なるほど、これは確かにリトバスのOPっぽいな」と思えるようになったという経緯があったりします。その後、Jumper verで完全にやられた訳ですが…笑。
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さて、そろそろRockstar Busters!の話に戻さないといけませんね。
このブログでも「夏のお供にRockstar Busters!」とか言ってましたが、その理由はKey Sounds Labelなのにノリノリなアルバムになっている事です。
さすがに真夏のクソ暑い時に、しっとりした曲ばかり聴いていられませんからね。
Rockstar Busters!は、KSLに足りない元気成分を補ってくれる良い仕上がりになっているので、「小さなてのひらも良いけど、たまには元気に行きたい!」という時に是非お勧めなアルバムです。
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